私たちについて

災害の中で救援活動を進めるのは、まるで濃い霧の中に迷い込むようなものです。OpenReliefは、この霧を払い、適切な救援活動の助けとなる情報ツールを開発するプロジェクトです。これらのソリューションによって、適切な支援が、適切な場所に、適切なタイミングで届くようになります。

OpenReliefでは、誰もがどこでも私たちの技術を利用できることを保証するオープンソースの手法を用いています。私たちは現在、オープンで人道的な無人機技術を羽ばたかせるべく、世界中の他のプロジェクトを補完する取り組みを行っています。

災害救援のためのオープンなソリューション

CTOL UAV 2.0

イギリスで開発中のロボット飛行機

私たちは、災害地域を探索し、地図として表現するオープンソースのロボット飛行機を開発しています。ロボットを作成することを目的としたオープンプロジェクトのソフトウェアやハ​​ードウェアは他にも様々なプロジェクトがありますが、この機体の運用はそれらと組み合わせた形で行うことが可能です。

統合こそが鍵

このロボット飛行機は歩道からも離陸可能なサイズとしてデザインされており、道路や人、煙などを認識する機能を搭載しています。また、気象や放射線を測定するセンサーも備えています。機体が収集した情報はSahana Edenのような救援情報共有システムと簡単に共用することが可能です。

Released under CC BY-NC-SA 2.0 by Andrew Back

放射線検出器

さらに私たちは放射線検出器それ自体も作り上げました。災害地域一帯にこの検出器を設置し、検出器から創出される情報をロボット飛行機で収集します。さらにこの検出器はとても小さな電力しか必要としません。これは救援活動に携わる人々に、放射線の急激な上昇を知らせるための、いわゆる「炭鉱のカナリア」となります。今後、他の様々な危険を検出するモジュールが作られるきっかけとなって欲しいと思います。

プロジェクト貢献者(順不同)

Shane Coughlan

Shane Coughlan

シェーン・コクラン(Shane Coughlan)、共同創設者・現プロジェクトリーダー

シェーンは、コミュニケーション術や事業展開のエキスパートであり、テクノロジーの分野における企業と非営利な関係者との橋渡し役として知られています。彼は、ヨーロッパにおいてフリーソフトウェアを推進する主要なNGOのために法務部門を設立し、4大陸に跨る270人以上の弁護士と技術者によるプロフェッショナルネットワークを構築、フリー/オープンソースソフトウェアのための初めてのロー・レビューを発行するため、企業とコミュニティ関係者とを連携させました。

シェーンは、インターネット技術、経営のベストプラクティス、コミュニティの構築とフリー/オープンソースソフトウェアといった広い範囲に精通しており、  サーバ、デスクトップ、組み込み、それにモバイル通信業界に従事した事があります。彼はヨーロッパ、アジアそしてアメリカ大陸でビジネスを行い、幅広い人脈を保っています。

Edward Strickland

Edward Strickland

エドワード・ストリックランド(Edward Strickland)、機体設計主担当

エドワード·ストリックランドは、航空工学の学位を持つ紳士で、オープンソースの自動航行技術に通じ、キネティック(QinetiQ)社と英国国防省で7年の経験を持ち、OpenReliefでの機体の開発をリードしています。

OpenReliefの機体は、商用の垂直離着陸(VTOL)無人機についてのエディの研究を発展させたものです。YouTubeで、彼が行ったVTOLに関する興味深いまとめを見ることができます。DIYDRONESのエディのプロフィールページを訪問すれば、無人機とオープンテクノロジーに関する彼の日々の活動についてもっと知ることができるでしょう。

Andrew Back

Andrew Back

アンドリュー・バック(Andrew Back)、放射線検出器設計者

アンドリューは、アーティストであり電子回路のハッカー、そしてオープンソースの提唱者でもあります。彼はBTのオープン·ソース·ストラテジストを務め、全社的なオープンソースのポリシーとプロセスを確立し、社を代表しLinux FoundationやATISをはじめ多くの団体に参加しました。

アンドリューは、イギリス最初のハッカースペースの一つである”The Electron Club “を2006年に共同設立し、またロンドンとその周辺で毎月オープンソースのハードウェアmeet-upを開催するOSHUGを設立・運営しています。

Kevin Walsh

Kevin Walsh

ケビン・ウォルシュ (Kevin Walsh)、状況シミュレーションの最初の公開ドラフト版を主導

ケビンは経験豊富なゲームマスターにして戦略家です。彼は人々に様々な問題に対して自分の能力を発揮させるためのシンプルで柔軟な方法を開発することに関心を持っています。

彼は、科学(特に物理学)に関心を持っており、また多くのゲームシステムを自身の楽しみのためあるいは教育のために使用しています。

Noriaki Fukuyasu

Noriaki Fukuyasu

福安 徳晃、日本語訳と普及活動

福安氏は、The Linux Foundation 日本オフィスのディレクターです。The Linux Foundation に入社する前は、日本の代表的な Linux ディストリビューターであるターボリナックス株式会社の海外事業本部長として海外事業を統括し、ゼンド・ジャパン(Zend Japan)の最高経営責任者(CEO)も務めました。

米国ランバス大学で学士号を、名古屋大学で国際関係学の修士学位を取得しています。

Taichi Furuhashi

Taichi Furuhashi

古橋 大地、日本での地図製作と飛行テスト

President of MAPconcierge / Vice-President of OpenStreetMap Foundation Japan / Researcher of CSIS, Univ. of Tokyo / Director of OSGeo.JP / Member of OpenConcierge, NPO / Info. Ranger of Tasukeai JAPAN, NPO / Tech Editor of GISNEXT Magazine / KML evangelist
マップコンシェルジュ株式会社 代表取締役社長、オープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン副理事長、東京大学空間情報科学研究センター特任研究員、OSGeo財団日本支部理事。東京大学大学院新領域創成科学研究科修了(環境学修士)。専門は森林リモートセンシング。地理空間情報の利活用 を軸に、Googleジオサービス、オープンソースGIS(FOSS4G)、オープンデータ(OpenStreetMap)の技術コンサルティングや教育 指導を行なっている。ここ数年は「一億総伊能化」をキーワードにみんなで世界地図をつくるOpenStreetMapに熱を上げている。最近の主なプロ ジェクト:JICA Project /ブラジル国アマゾン森林保全・違法伐採防止のためのALOS衛星画像の利用プロジェクト(Alos4Amazon:

http://alos4amazon.com/)

ジョン [ダン] ベル(John [Dan] Bell)、画像認識技術

Neuroforge のディレクター。Neuroforge は、画像認識技術や人工知能ソリューション、パターン認識ソフトウェアの開発を行っています。その分野は、数学やコンピュータ科学から生物学(特にバイオインフォマティクス= 生物情報学)や神経科学に渡っています。これらのスキルはすべて、複雑な問題への機械学習の応用に繋がっています。

アラン・ハート(Alan Hart)、オーストラリアの機体製作プロジェクトを主導

アランは、アンバレー航空宇宙局でロボット工学の研究開発に携わっており、クイーンズランド緊急管理局のLAC(Local Ambulance Committee)や州緊急サービス(State Emergency Service: SES)でボランティアに従事しています。そしてプロジェクトの正式な立ち上げ以来、OpenRelief の開発チームの一員となっています。

Karl Lattimer

Karl Lattimer

カール・ラッティマー(Karl Lattimer)、共同創設者

カールの関心は、主にユーザインタフェースやユーザー体験、ユーザーインタラクション(入出力・対話)の設計と実装に向かっています。

彼は、CやPython、C++、Vala、C#といった言語でコードを書き、Qt、GTK、Clutter、Cairo、GStreamerや、その他求められたどんな目標をも達成するために使えるものならどんなライブラリでも使いこなします。

カールは、”LinuxCon Japan 2012″でのプロジェクトの正式な発足に先立ち、最初の2つの OpenRelief 試作機(既製のFPV168システム)を製作しました。

David Schlesinger

David Schlesinger

デビッド・シュレシンジャー (David Schlesinger)、広報

包括的なエンジニアリング管理、オープンソースの開発、ライセンシングとコンプライアンス、ソーシャルメディア等、多面的な専門知識を持つ経験豊富なエグゼクティブ。

本格的な商用OS(例えばMac OS7、8、9、Palm OS 4、5、6、Access Linux Platform(ALP)など)の設計、実装、納入の成功といった著しい経験に裏付けられた決定力と戦略。

大規模なプロジェクト管理の経験。納期通りに高品質のコードを提供してきた優れた経歴。卓越した、文章でのあるいは口頭での、プレゼンテーション能力を伴い、かつメディアにも慣れた企業スポークスマン。非常によく旅して世界中を経験し、日本語とフランス語を話す。

Jane Johnston

Jane Johnston

ジェーン・ジョンストン (Jane Johnston)、広報

ジェーンは、コンパクトミラー専門のニッチなネットショップ [Vanroe Compacts] のオーナーです。設立当初、Vanroeは”The Telegraph”や”Stylist”、”Homes & Antiques”といった雑誌で展開していました。彼女はまた中心街の再生にも関心を寄せています。

ジェーンは、ソーシャルイノベーション(社会システム刷新)のためのイベントを企画する[REDLAB]を共同設立。彼女の最初のイベント “Townstock 2012″(#townstock)は、50の町で80のアイデアを共有し、Townstockのebookは2ヶ月で2000人以上の読者を獲得しました。

そしてもちろん…もっと多くの人々による貢献があります!世界中からのすべての貢献を反映して、この欄が拡充されていくのを時々見にきてください。

Leave a Reply